在宅介護や施設での介護は、体だけでなく心にも大きな負担がかかります。
「少しでも楽にしてあげたい」「痛みのない時間を過ごしてほしい」そんな想いで日々支えている方も多いのではないでしょうか。
長時間ベッドで過ごす方にとって、「褥瘡(じょくそう:床ずれ)」は避けたい大きなトラブルのひとつです。一度できてしまうと治りにくく、感染症や強い痛みを伴うこともあります。
だからこそ、身体をやさしく支え、負担を減らすマットレス選びがとても大切です。
この記事では、褥瘡を予防しながら快適な眠りをサポートする介護用マットレスの選び方とおすすめ製品を、わかりやすく解説します。
本記事では、人気の介護マットレス3製品を「体圧分散性」「通気性」「扱いやすさ」などの観点から徹底比較。
実際の使用シーンを想定しながら、それぞれの特徴を詳しく紹介します。
介護用マットレスの種類と特徴

1. ウレタンフォームマットレス
- 特徴:軽くて扱いやすい。通気性が良く、家庭介護にも人気。
- メリット:価格が比較的安い。柔らかさを選べる。
- デメリット:長期使用でヘタりやすい。
- 耐久年数の目安:約3〜5年。
- おすすめ利用シーン:軽度の要介護者や短時間のベッド使用。
🔸 比較ポイント:軽量で扱いやすい反面、長期使用には不向き。短期介護や補助用に適しています。
2. エアマットレス(エアセル型)
- 特徴:空気の圧で体圧を分散。褥瘡予防効果が高い。
- メリット:圧切り替え機能で血流を促進。
- デメリット:電源が必要で、音が気になることも。
- 耐久年数の目安:約4〜10年。
- おすすめ利用シーン:要介護度が中~重度、寝たきりに近い方。
🔸 比較ポイント:ウレタンより体圧分散性が高く、褥瘡予防を最重視したい方におすすめ。静音モデルを選べば夜間も快適です。
3. ゲル・ハイブリッドタイプ
- 特徴:ゲルとフォームの組み合わせで、快適な寝心地。
- メリット:沈み込みすぎず姿勢保持に優れる。
- デメリット:価格がやや高い。
- 耐久年数の目安:約5〜7年。
- おすすめ利用シーン:長時間ベッド上で過ごす方、床ずれ予防を重視する方。
🔸 比較ポイント:高級感とサポート力を両立。通気性にも優れ、快適さを求める家庭介護向け。
失敗しない介護マットレスの選び方ポイント
| 選び方のポイント | 解説 |
|---|---|
| 体圧分散性能 | 肩・お尻などの圧をうまく分散できるか。エアマットや高反発タイプが有効。 |
| 通気性 | 蒸れは褥瘡の原因に。通気穴やメッシュカバー付きが◎。 |
| 寝姿勢保持 | 体が沈みすぎず、起き上がりやすいものを選ぶ。 |
| お手入れのしやすさ | カバーが洗える、抗菌・防臭加工など衛生面も大切。 |
| 介護ベッドとの相性 | ベッドのリクライニング機能に対応しているか確認。 |
| 重さ・電源の有無 | 介助者の負担や設置場所に合わせて選ぶ。 |
【比較表】褥瘡予防におすすめの介護用マットレス3選
各マットレスにはそれぞれ特徴があります。ここでは、体圧分散性能・お手入れのしやすさ・価格帯の3つの観点から代表的な製品を比較しました。
| 製品名 | タイプ | 特徴 | 重さ | 電源 | 価格目安(税込) |
| パラマウントベッド「ここちあ利楽flow」 | エアマット | 体圧切替機能で褥瘡予防。静音設計で寝心地◎ | 約12kg | 要電源 | 約16,5000円〜 |
| モルテン「ステージア」 | ウレタン+エア | やや硬めで寝返りサポート。病院・施設にも採用 | 約11kg | 要電源 | 約14,4000円〜 |
| 西川「エアーSI」 | 高反発ウレタン | 通気性・体圧分散に優れ、家庭介護に最適 | 約8kg | 不要 | 約13,2000円〜 |
🛏️ このマットレスがおすすめな人
- エバープロ:寝たきりに近く、褥瘡をしっかり防ぎたい方。
- アドバンスケア:寝返りサポートを重視し、施設と同等の環境を求める方。
- Air SI:家庭介護で快適さと通気性を両立したい方。
介護保険でマットレスをレンタルできる?
介護認定を受けている方は、介護保険を利用してマットレスをレンタルできます。
レンタル対象になるのは主に「特殊寝台付属品」としての体圧分散マットレス(エアマット)です。
利用の流れ
- 要介護認定(要支援1以上)を受ける
- ケアマネージャーに相談
- 福祉用具レンタル事業者が訪問・提案(例:パラマウントベッド、モルテンなど)
- 月額300〜1,000円程度でレンタル可能(自己負担1割〜3割)
💬 Point:状況によっては購入よりもレンタルのほうが経済的。短期間の使用予定ならレンタルがおすすめです。
よくある質問(FAQ)
Q1. 通常のベッドマットレスでも介護に使えますか?
A. 一般用マットレスは体圧分散性能や通気性が不足しがちです。褥瘡リスクがある方には介護専用を選びましょう。
Q2. エアマットは電気代がかかりますか?
A. 1日数円程度です。静音モデルを選べば夜間も安心です。
Q3. 寝返りが少ない人にはどのタイプが良い?
A. 自動で圧を切り替えるエアマットが最適です。
Q4. マットレスを長持ちさせるお手入れ方法は?
A. 定期的にカバーを洗い、湿気を逃すように立て掛けて乾燥させましょう。直射日光を避けることで劣化を防げます。
まとめ:快適な睡眠と健康を守るために
褥瘡予防は「寝る環境の見直し」から始まります。
介護マットレスを正しく選ぶことで、痛みや不快感を防ぎ、心地よい睡眠と生活の質を高めることができます。
- 使用期間が1年未満ならレンタルがお得
- 長期利用を予定している場合は購入が経済的
- 要介護度が高い場合はエアマットを優先
褥瘡予防を最重視するなら「エアマット」、使いやすさとコスパを両立したいなら「高反発ウレタンタイプ」がおすすめです。
寝返りや姿勢保持のしやすさを求めるなら、ハイブリッドタイプを検討するとよいと思います。





