はじめに
人は人生の終わりに、何を後悔するのでしょうか?
終活を始めた多くの人が、「何をしておけばよかったのか」「もっとこうしていれば」といった思いを抱いています。人生の終盤で訪れる後悔は、一つひとつが重く、時に深く心を締めつけます。特に、やり残した夢や、伝えられなかった気持ち、人との関係性にまつわる後悔は、最期の瞬間まで心に残りやすいといわれています。
実際、看護師や介護職など終末期に関わる人たちは、患者さんから「死ぬまでにやらなくて後悔したこと」を数多く聞いてきました。そうした声の中には、誰にでも当てはまるような共通点があり、今を生きる私たちにとって、大切なヒントとなるものが詰まっています。
この記事では、人生の終わりに多くの人が語った後悔と、そこから学べる「今からでもできる後悔しないためのヒント」をご紹介します。あなた自身の人生をより豊かにするヒントとして、ぜひお役立てください。
死を前にして語られる、共通の「後悔」とは?
オーストラリアの看護師ブロニー・ウェアが執筆した『The Top Five Regrets of the Dying(死ぬ瞬間の5つの後悔)』には、多くの終末期患者が語った後悔が記録されています。彼女は何年もホスピスで勤務し、人生の終わりを迎える多くの人々から率直な心の声を聞いてきました。その内容は「もっと自分に正直に生きればよかった」「働きすぎなければよかった」など、誰しもが心に覚えのあるものばかりです。ウェア氏の著書は世界中で共感を呼び、人生の見つめ直しや終活のきっかけとして、日本でも多くの人に読まれています。
死ぬ前に多くの人が語った「10の後悔」
1. 自分に正直な人生を生きればよかった
本当はやりたかった夢を、周囲の期待や常識に合わせて諦めてしまった。 「誰かの人生」ではなく、「自分の人生」を生きることの大切さに、多くの人が最期に気づきます。
2. 働きすぎなければよかった
「仕事に人生を捧げすぎた」と後悔する人は非常に多く、特に男性に多い傾向があります。 家族との時間や自分の趣味を犠牲にしてまで働く必要があったのか、最期に振り返って自問するのです。
3. 自分の気持ちを素直に伝えればよかった
怒り、感謝、愛情など、大切な感情を飲み込んだまま人生を終えるのは、深い後悔につながります。 「言わなくても伝わる」は幻想であり、言葉にしなければ伝わらないことが多いのです。
4. 友人と連絡を取り続ければよかった
年を重ねると人間関係が減っていきます。連絡をとっていれば…という後悔は多いです。 気づけば疎遠になっていた友人との思い出が、最期に心を温めることもあります。
5. 幸せをもっと感じていればよかった
「幸せ」は条件ではなく選択であることに、人生の終盤で気づく人が多いのです。 日常の小さな喜びにもっと目を向けていれば、人生はもっと豊かだったと感じるのです。
6. 親孝行をしておけばよかった(日本人に多い後悔)
感謝や愛情を伝える前に親を亡くしてしまった後悔は根深く残ります。 「照れくさくて言えなかった」思いが、後になって心に重くのしかかるのです。
7. もっと旅行をしておけばよかった
「いつか行こう」と思っていた場所に行かないまま、時間切れになってしまう。 旅先での経験や出会いが、人生の大切な記憶になることを、後になって知るのです。
8. 挑戦すればよかった
転職、起業、結婚…「やらなかったこと」よりも「やって失敗したこと」のほうが後悔は少ないと言われます。 「やらなかった自分」よりも「挑戦した自分」を誇れるように、多くの人は願っていたのです。
9. 健康を大切にすればよかった
病気になって初めて健康の大切さに気づく人も多く、予防や運動をしておけば…と悔やむことに。 食生活や睡眠、運動など、日々の習慣がいかに重要だったかを実感します。
10. ありがとう・ごめんねを伝えておけばよかった
言葉にして伝えることの大切さを、人生の終盤で痛感する人はとても多いです。 感謝や謝罪の気持ちは、伝えた時だけでなく、その後の人間関係にも大きな影響を与えるのです。
後悔しない人生を送るために、今できること
✅ やりたいことリスト(バケットリスト)を作る
「死ぬまでにやりたいこと100」など、具体的に書き出しておくことで、行動に移しやすくなります。 たとえば「富士山に登る」「両親と温泉旅行に行く」「昔の友人と再会する」など、夢や願望を可視化することで、自分自身の価値観や本当に大切にしたいことが見えてきます。
✅ エンディングノートを書く
想いや感謝、希望を言葉にして残すことで、家族への後悔を減らせます。 財産や医療の希望だけでなく、「ありがとう」「ごめんね」「愛してる」など、普段言えなかった言葉を書き残すことで、心のわだかまりを解き、遺された人の癒しにもつながります。
✅ 人間関係を見直す
気になっている相手に連絡を取る、感謝を伝えるなど、小さな行動が心の整理につながります。 喧嘩別れしたままの友人、しばらく連絡を取っていない親族など、「今さら」と思わず、素直な気持ちで向き合うことが後悔の予防になります。
✅ 健康とお金を見直す
介護や医療、葬儀のことを考えると、早めの準備が「安心」を生みます。 健康面では、定期的な検診や運動習慣、栄養バランスの見直しを。お金の面では、老後資金の確認や保険の見直し、信頼できる人への共有など、具体的な行動が不安を減らしてくれます。
おわりに|後悔を減らすことが、終活の本当の意味
終活とは、「死ぬ準備」ではなく「生きる準備」。
後悔の少ない人生を歩むために、今この瞬間からできることはたくさんあります。
この記事が、あなたの人生をより豊かにするきっかけとなれば幸いです。



