位牌とは?種類・費用・作る時期・選び方ガイド

四十九日や一周忌を迎える頃になると、「位牌(いはい)」を準備する必要が出てきます。ですが、初めての方にとっては「いつ作ればいいの?」「どんな種類があるの?」「費用の目安は?」と迷うことも多いでしょう。
大切な方を想う気持ちがあるからこそ、後悔のない準備をしたいですよね。この記事では、位牌の意味・種類・費用・作る時期・選び方までをわかりやすく解説します。宗派ごとの違いや、購入時の注意点も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

位牌とは?意味と役割

「位牌(いはい)」とは、故人の戒名(または法名・法号)を記し、魂をお迎えするための木札です。仏壇やお墓の中で、故人を偲び供養する象徴として大切にされます。

本来、位牌は故人の“依代(よりしろ)”とされ、遺族が手を合わせる対象として作られます。仏教では、亡くなった人の魂は位牌に宿ると考えられており、毎日の供養や法要でお祈りを捧げる大切な対象です。

位牌の種類(形・材質・宗派別の違い)

位牌には複数の種類があり、宗派や家庭の考え方によって選び方が異なります。写真やイラスト(例:位牌の形状や材質の比較)を交えて確認するとイメージしやすいでしょう。

🔹 位牌の形状別

種類特徴用途
板位牌(黒塗り・唐木位牌)最も一般的。漆塗りや唐木など高級感のある作り。永く自宅の仏壇に安置する。
繰出位牌(くりだしいはい)先祖代々の位牌をまとめるタイプ。複数人を一つにできる。先祖供養や代々続く家に多い。
過去帳型位牌本のように開ける形で、故人の名前を記す。スペースが限られる仏壇に適している。

🔹 材質別

材質特徴
黒塗り光沢があり格式高い印象。多くの仏教宗派で使用。
唐木自然な木目が美しく、落ち着いた印象。檀家や寺院で好まれる。
モダン位牌ガラスやアクリルなど現代風のデザイン。リビングにも合う。

🔹 宗派による違い

宗派特徴
浄土真宗位牌ではなく「法名軸」や「過去帳」を用いることが多い。
曹洞宗・臨済宗黒塗りや唐木位牌を使用。戒名・俗名・没年月日を記載。
日蓮宗「法号」または「妙号」を記す。
真言宗・天台宗金文字や装飾を用いる場合もある。

位牌を作る時期

位牌は、葬儀後すぐに作るのではなく、四十九日法要(忌明け)までに本位牌を用意するのが一般的です。
葬儀の際に使う「白木位牌」は仮の位牌であり、四十九日の法要の際に「本位牌」に魂を移す(開眼供養)ことで正式に使用を開始します。

🔸 白木位牌と本位牌の違い

白木位牌本位牌
仮の位牌として葬儀で使用四十九日以降に正式に安置する位牌
木地のまま・簡素な作り漆塗りや唐木など装飾あり
魂はまだ宿っていない開眼供養により魂を迎える

🔸 位牌作成の流れ

  1. 葬儀時に白木位牌を準備
  2. 戒名(法名)が決まる
  3. 仏具店やネットで本位牌を注文(約2〜3週間かかる)
  4. 四十九日法要で開眼供養を行い安置

位牌の費用相場

位牌の費用は、材質やサイズによって異なります。以下は一般的な相場の目安です。

種類費用の目安
白木位牌(仮位牌)無料〜5,000円程度
黒塗位牌・唐木位牌20,000〜60,000円前後
モダン位牌30,000〜80,000円程度
繰出位牌50,000〜150,000円程度

彫刻代(戒名・没年月日など)や金文字加工を含む場合は、別途数千円かかることがあります。

位牌の選び方ポイント

位牌は故人を象徴する大切なものです。次のポイントを意識すると、後悔のない選び方ができます。

✅ 選び方チェックリスト

□ 仏壇のサイズに合っているか
□ 材質・色味が仏壇と調和しているか
□ 彫刻の字体・金文字の仕上げを確認したか
□ 複数人をまとめる場合、繰出位牌を検討したか

💡 モダン仏壇に合わせたい場合

最近では、現代的なリビング仏壇に合わせたデザイン位牌も人気です。アクリルやガラス製、曲線デザインなど、故人らしさを反映できるものも増えています。

位牌を作るときの注意点

  • 戒名(法名)は、必ず菩提寺や僧侶に確認してから発注すること。誤字・脱字は後で修正が難しいため要注意。
  • 複数の位牌を並べる場合は、高さや形状を統一すると仏壇が整って見える。
  • インターネット注文の場合は、納期と彫刻内容の確認メールを必ずチェック。

よくある質問(FAQ)

Q1. 位牌は必ず作らなければいけませんか?
A. 仏教では位牌を作るのが一般的ですが、宗派や家庭の考え方で「過去帳」や「写真供養」にする方もいます。

Q2. 白木位牌はいつ処分すればいいですか?
A. 四十九日法要で本位牌に魂を移したあと、お寺でお焚き上げしてもらうのが一般的です。

Q3. 位牌を複数作ってもいいですか?
A. 可能です。自宅用と菩提寺用など、複数の場所に安置するために2つ作るケースもあります。

Q4. 夫婦で一つの位牌にできますか?
A. 「夫婦連名位牌」として一つにまとめることが可能です。ただし、宗派や寺院によって扱いが異なるため確認しましょう。

Q5. 位牌はどこで購入するのがよいですか?
A. 仏具店で直接確認するのが安心ですが、最近ではネット通販でも豊富な種類があります。比較して選びましょう。

Q6. 位牌に戒名がない場合はどうすればいいですか?
A. 戒名が未定の場合、俗名で一時的に作成し、後日正式なものに彫り直すことも可能です。

Q7. 位牌を修理・買い替えするタイミングは?
A. 塗装の剥がれやひび割れ、金文字の薄れが目立ってきたら買い替えを検討しましょう。開眼供養と同様に、僧侶に閉眼供養をお願いするのが望ましいです。

まとめ:位牌は「故人を身近に感じる象徴」

この記事のポイント3つ

  • 位牌は故人の魂をお迎えする大切な象徴
  • 四十九日法要までに本位牌を用意し、開眼供養を行う
  • 仏壇や家族のスタイルに合ったデザインを選ぶことが大切

位牌は、故人の魂をお迎えし、日々の供養の中心となる大切な存在です。
宗派や家の伝統を大切にしながらも、現代では自由な形も選ばれるようになっています。
家族みんなが自然に手を合わせられるような、心に寄り添う位牌選びを心がけましょう。

もし迷う場合は、仏具店やお寺に相談するのも安心です。専門家の意見を聞くことで、より納得のいく選択ができます。

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