家族が亡くなると、悲しみに浸る間もなく、さまざまな手続きを進めなければなりません。その中でも、金融機関の口座凍結と解約手続きは特に複雑で戸惑いやすい手続きのひとつです。
さらに、「口座が凍結されてお金が引き出せない」といった状況に直面すると、不安や焦りで気持ちが落ち着かないこともあるでしょう。この記事では、その不安を少しでも解消できるよう、できるだけ分かりやすく手順を解説していきます。
金融機関の口座は、名義人の死亡が判明すると「口座凍結」となり入出金ができなくなります。これは不正な引き出しや相続人間のトラブルを防ぐための措置ですが、生活費や葬儀費用の支払いなど、急ぎで資金が必要な場面も多いため、必要書類を揃えて効率的に手続きを進めることが大切です。
口座凍結のタイミングと影響

金融機関は、口座名義人の死亡が判明した時点で口座を凍結します。これにより、以下のような制限が発生します:
- 預金の引き出しや振込ができなくなる
- 自動引き落とし(公共料金・ローンなど)も停止される
- 相続人の代表が手続きを終えるまで利用不可
💡 注意:死亡の事実が金融機関に伝わる前に引き出すことは、後にトラブルになる可能性があるため控えましょう。
また、口座凍結によって生活費や住宅ローンなどの支払いに支障が出るケースも多いため、どのタイミングで凍結されるかを理解し、できるだけ早く代替の資金管理方法を検討する必要があります。
口座解約までの5ステップ
相続手続きは時間がかかりがちですが、全体像をつかむことで手続きを見通しやすくなります。
口座解約は以下のステップで進みます。
- 死亡の連絡:金融機関に故人が亡くなった旨を伝える
- 必要書類の提出:戸籍や遺産分割協議書などを提出
- 相続人の確認:法定相続人全員の確認が必要
- 払戻請求:相続人代表が口座解約・払戻を請求
- 解約完了:金融機関での手続き終了後、指定口座へ入金
口座解約に必要な書類
口座解約手続きには多くの書類が必要となります。あらかじめリストで確認しておきましょう。
金融機関によって細部は異なりますが、一般的に必要とされる書類は以下の通りです:
- 被相続人の戸籍謄本(出生から死亡まで)
- 相続人全員の戸籍謄本・印鑑証明書
- 遺産分割協議書(相続人全員の署名押印が必要)
- 相続関係説明図(簡易的な家系図)
- 金融機関所定の払戻請求書
💡 ワンポイント:法定相続情報一覧図を利用すると、複数の金融機関での手続きを簡略化できます。
📋 書類チェックリスト
| 書類名 | チェック | 補足 |
|---|---|---|
| 被相続人の戸籍謄本(出生〜死亡) | □ | 本籍地の役所で取得 |
| 相続人全員の戸籍謄本・印鑑証明書 | □ | 住所地の市区町村で取得 |
| 遺産分割協議書 | □ | 全員の署名・押印必要 |
| 相続関係説明図 | □ | 手書きでもOK |
| 金融機関所定の払戻請求書 | □ | 金融機関で用意 |
🔍 注意:金融機関によっては、追加書類や本人確認方法が異なる場合があります。事前に該当の金融機関に確認しましょう。
手続き期限のタイムライン
相続関連の手続きには期限が定められています。以下のスケジュールを意識して準備を進めましょう。
| 期限 | 手続き内容 |
| 7日以内 | 死亡届の提出 |
| 3か月以内 | 相続放棄・限定承認の申述 |
| 4か月以内 | 準確定申告(故人の所得税) |
| 10か月以内 | 相続税申告・納付 |
よくある質問(FAQ)
Q. 口座凍結後に公共料金の引き落としはどうなる?
→ 凍結された口座からの引き落としは停止されます。未納を避けるため、別の口座に変更手続きをしましょう。
Q. 葬儀費用を凍結口座から支払える?
→ 原則として凍結口座から直接支払うことはできません。ただし金融機関によっては領収書提出により払戻しできるケースもあります。
Q. すべての銀行で同じ手続きですか?
→ 手続きの基本は同じですが、必要書類や審査日数は金融機関ごとに異なります。メガバンクは審査に時間がかかり、地銀や信金は比較的スムーズな場合もあります。
Q. 専門家に相談すべきなのはどんな場合?
→ 遺産額が大きい、相続人が多数いる、海外資産がある場合などは専門家(司法書士・税理士・弁護士)に相談すると安心です。
まとめ
口座凍結は避けられませんが、必要書類を整えれば手続きをスムーズに進められます。大切なのは、相続人全員で協力し、早めに準備することです。
- フローを理解して段取り良く
- 金融機関ごとの違いをチェック
- 法定相続情報一覧図で効率化
- 書類チェックリストを活用
- 期限を守って計画的に進める
- トラブルを避けるため、書面で合意内容を明記
「困ったときは専門家に相談」も重要な選択肢です。家族の負担を減らすために、早めの行動を心がけましょう。
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