「最近、親が同じ話を何度もするようになった」「物の置き場所がわからなくなっている」――そんな変化に気づいたとき、ふと頭をよぎるのが「認知症かもしれない」という不安です。
「認知症かもしれない」と感じても、誰に相談すればいいのか、どこまでが“年相応の物忘れ”なのか不安になるものです。この記事では、そんな不安を和らげ、行動につなげるために、医師の診察前にできるチェック法や家族がとるべき対応を詳しく解説しています。
1. 加齢による物忘れと認知症の違いとは?

- 加齢による物忘れ:体験の一部を忘れるが、あとで思い出せる
- 認知症の初期:体験そのものを忘れ、思い出すこともできない
例:朝食を「食べたかどうかを覚えていない」など
2. 認知症の初期症状|見分けるための7つのサイン
- 同じ話を何度も繰り返す
- 日付や場所がわからなくなる
- 財布や鍵などをよく失くす
- 慣れた場所で迷子になる
- 料理や買い物で段取りが難しくなる
- 感情の起伏が激しくなる/疑い深くなる
- 身だしなみに無頓着になる
3. 自宅でできる認知症チェックリスト(5項目で簡単セルフチェック)
| チェック項目(こんな場合は要注意) | 該当する場合 |
|---|---|
| 会話の中で同じ質問を繰り返す(数分後にまた同じ話) | □ |
| 最近あった出来事を覚えていない(昨日の夕飯など) | □ |
| 財布や鍵など、決まった場所に置いていたものが見つからない | □ |
| 今日の日付や曜日がわからない(カレンダーを見ても記憶が混乱) | □ |
| 慣れた道で迷った経験がある(近所のスーパーで迷うなど) | □ |
→ 2つ以上当てはまる場合は、医療機関への相談を検討しましょう。
4. 気になる兆候があったらどうすべきか?具体的な対応ステップ
- 感情的に指摘せず、冷静に観察を続ける
- 「もの忘れ外来」など専門医を受診する
- 地域包括支援センターに相談する
- 日常生活や金銭管理について家族で共有し始める
受診前に準備しておくとよいもの
- 物忘れや行動の変化を記録したメモ(時系列が理想)
- 健康診断結果や服薬履歴
- 家族が気になった出来事の例(会話や場所の混乱など)
5. 家族ができる日常的なサポートとは
- カレンダーや予定表を一緒に使う
- 「できていること」を尊重する
- 思い出の写真や音楽を活用した会話
- 必要に応じて介護保険やサービスを活用
6. よくある質問(FAQ)
Q. 認知症の可能性を親にどう伝えるべき?
A. 指摘や否定的な言い方は避け、「最近少し物忘れが増えてきたね、一緒に念のため病院で見てもらおうか」と共感と提案の形で伝えるのがおすすめです。本人の尊厳を尊重しつつ、不安にならないよう配慮しましょう。
Q. 物忘れはあるが、日常生活は問題ない。医者に行くべき?
A. 問題がなくても、気になる症状があるなら「早期受診」がベストです。早期発見で予防・進行遅延が可能なケースもあります。
Q. 認知症と診断されたら、すぐに介護は必要ですか?
A. 初期の段階では自立している方も多く、介護がすぐに必要とは限りません。段階的にサポートを検討しましょう。
Q. 相談先はどこがありますか?
A. 各市区町村にある「地域包括支援センター」では、認知症の初期相談や支援制度について無料で相談できます。まずはお住まいの自治体の窓口を探してみましょう。
7. まとめ|早期発見が親と自分を守る第一歩
親の「ちょっとした変化」こそが、早期発見のサインです。
また、ご自身の変化にも目を向けることで、将来への備えにもなります。
放置せず、家族で対話しながら、無理のないサポート体制を整えていくことが大切です。
迷ったときは、地域包括支援センターやかかりつけ医への相談から始めましょう。


