近年、コロナ禍をきっかけに「オンライン法要」という新しい供養の形が広がっています。
「実家が遠くて参列できない」「高齢の両親を移動させるのが不安」――そんな事情を抱える方にとって、オンライン法要は“距離を超えて心をつなぐ”大切な手段です。
この記事では、オンライン法要の基本の流れ・必要な準備・マナー・注意点をわかりやすく解説します。
オンライン法要とは?

オンライン法要とは、ZoomやSkypeなどのビデオ通話サービスを利用して、僧侶の読経や焼香、参列者同士の供養をインターネット上で行う法要のことです。
💡主な特徴
- 僧侶・遺族・親族がそれぞれの自宅から参加できる
- パソコンやスマホ、タブレットを利用
- 遠方・海外からでも参列可能
- 法要の様子を録画して共有できるサービスもある
⚠️ 注意点
- すべての寺院がオンライン対応しているわけではありません。事前に確認を。
- 通信トラブルに備え、前日までに接続テストを行うと安心です。
オンライン法要が選ばれる理由
オンライン法要が増えている背景には、次のような理由があります。
| 理由 | 内容 |
|---|---|
| 感染症対策 | 密を避けながら供養ができる |
| 遠方の家族への配慮 | 海外や地方在住でも参加可能 |
| 高齢者や体調面への負担軽減 | 移動・宿泊不要で安心 |
| 経済的な負担が少ない | 交通費・宿泊費を節約できる |
| 新しい供養の形として浸透 | 時代に合った柔軟な法要スタイル |
オンライン法要の基本的な流れ
| 手順 | 内容 |
| ① 僧侶・寺院へ依頼 | 対応可能な寺院・僧侶を探して予約 |
| ② 日程・参列者を決定 | 家族・親族へ案内を送る |
| ③ 環境準備 | ネット環境・カメラ位置・お供え物を整える |
| ④ 当日の接続テスト | ZoomやLINE通話などを事前確認 |
| ⑤ 法要開始 | 僧侶の読経・焼香・供養の言葉など |
| ⑥ 挨拶・会話 | 法要後に親族同士で想いを語り合う時間を持つ |
💡ポイント:
法要自体は30〜60分程度が一般的です。
僧侶が読経する様子を中心に、画面越しでも静かに手を合わせることができます。
準備に必要なもの
🪔 基本セット
- パソコンまたはスマホ(カメラ・マイク付き)
- 安定したインターネット回線
- Zoom・LINE・Skypeなどのビデオ通話アプリ
- 位牌・遺影・お花・お供え物・線香
- 静かな部屋と明るい照明
📋 ネット環境チェックリスト
| 項目 | 確認内容 |
| 通信速度 | 5Mbps以上推奨(速度テストで確認) |
| 音声確認 | マイク・スピーカーの音量をテスト |
| カメラ位置 | 遺影・お供えが見える高さに調整 |
| 背景 | 整理整頓された静かな空間にする |
📦 あると便利なもの
- 三脚・スマホスタンド(手ブレ防止)
- Bluetoothスピーカー(音声をクリアに)
- サブ端末(接続トラブル時の予備)
👉下記におすすめの機材を記載しています。お持ちでないようでしたら、詳細を確認頂ければと思います。
オンライン法要の費用相場
法要の種類や僧侶の派遣方法によって異なりますが、目安は次の通りです。
| 項目 | 相場(目安) |
| 僧侶へのお布施 | 10,000〜30,000円 |
| オンライン配信サポート費用 | 0〜5,000円程度 |
| 香典・お供え物 | 3,000〜10,000円程度 |
| 合計目安 | 約15,000〜40,000円前後 |
💡「お布施の渡し方」は、オンライン決済や銀行振込が主流になっています。
僧侶が所属する寺院や法要サービスの指示に従いましょう。
📊 サービス費用比較表
| サービス名 | 最安プラン | 特徴 |
| お坊さん便 | 約16,000円〜 | 僧侶派遣+オンライン対応 |
| てらくる | 約20,000円〜 | Zoom操作サポートあり |
| みんれび | 約25,000円〜 | 通信環境の事前サポート付き |
⚠️ 安すぎるプランの注意点
- 僧侶の資格・経歴を確認(宗派に合っているか)
- 供養時間が極端に短い場合は内容を確認
- 出張費や通信サポート費が別途発生しないか注意
マナーと注意点

🎥 1. 服装は喪服または地味な服装
オンラインでも法要であることに変わりありません。黒やグレーの落ち着いた服を選びましょう。
🪞 2. 背景とカメラ設定
- 背景は白や薄いベージュなど落ち着いた色が好ましい
- 可能であれば仏壇やお花が映る位置に設定
- 強い逆光や生活感のある背景は避けましょう
🔇 3. カメラ・マイクの扱いに注意
- 開始前は「マイクOFF」で待機
- 僧侶の読経中は発言を控える
- 雑音を防ぐため、窓を閉めておく
💬 4. お布施・香典の送り方
オンライン法要では、銀行振込・郵送・電子マネー決済などが一般的です。
振込時は「○回忌法要お布施」とメモを添えると丁寧な印象になります。
💌 5. 参列者同士の言葉かけ
読経後には「ご一緒できてよかったです」「〇〇さんの思い出がよみがえりますね」など、
感謝と共感の言葉を伝えると温かな雰囲気になります。
よくあるトラブルと対処法
| トラブル | 対処法 |
| 接続が切れた | 事前に再接続方法を共有(Zoomリンクを再送) |
| 音が聞こえない | ミュート解除・スピーカー設定を確認 |
| カメラが映らない | アプリのカメラ許可設定を確認 |
| お供えの位置が見えにくい | カメラ角度を事前に調整・テスト |
オンライン法要が向いている人/向いていない人
| 向いている人 | 向いていない人 |
| 遠方に住む家族が多い | 全員が対面で集まれる環境がある |
| 高齢の参列者が多い | ネット環境に不安がある |
| コロナ禍や体調面で外出を控えたい | 対面でのお参りに強いこだわりがある |
| 忙しく時間調整が難しい | 僧侶との直接の関わりを重視したい |
オンライン法要を依頼できるサービス例
| サービス名 | 特徴 | 費用目安 |
| お坊さん便 | 僧侶派遣+オンライン対応 | 約16,000円〜 |
| てらくる | Zoomサポート付き | 約20,000円〜 |
| みんれび | 通信環境サポート・全国対応 | 約25,000円〜 |
※最新情報は各公式サイトを確認しましょう。
まとめ
オンライン法要は、距離や状況にとらわれずに“心でつながる”供養の形です。
形式よりも「大切な人を想う気持ち」が何よりも大事。
画面越しでも、きっと故人にもその想いは届くはずです。





