遺言書が無効になる!? 知らないと損する5つの落とし穴

「せっかく遺言書を書いたのに、無効になってしまったらどうしよう…」そんな不安を感じたことはありませんか?

実は、遺言書はほんの些細なミスでも「法的に無効」と判断されてしまうことがあります。 遺産をめぐって家族が揉めるのを防ぐためにも、正しい形式と内容で遺言を残すことがとても大切です。

誰でも書けるけれど、正しく書かなければ意味がない。 遺言書に込めた“想い”を、確実に届けるために、今日からできることを一緒に確認していきましょう。

遺言書が無効になる5つの典型ケース

1. 「日付・署名・押印の不備」で形式を満たしていない

Q:日付を「令和〇年吉日」と書いたらどうなる?
→ 曖昧な日付は無効の可能性があります。必ず具体的な年月日を記載しましょう。

  • 自筆証書遺言は日付・氏名・押印が必須(民法968条)。
  • 「令和〇年吉日」など曖昧な日付や署名・押印の欠落は無効の原因に。

具体対策:

  • 西暦または和暦で具体的な日付を記載
  • フルネームを自筆で署名
  • 認印でも可だが印影を鮮明に残す

📌 専門家のひとこと:
「内容以前に形式で無効になるケースが多くあります。とくに署名や日付の不備は見落とされがちです。」

2. 「遺言能力」が認められないと判断された

Q:認知症の親が書いた遺言書は有効ですか?
→ 判断能力がなかったとされれば無効になる可能性があります。

  • 作成時に重度の認知症や意思疎通が困難だった場合、遺言能力が否定されることがあります。

具体対策:

  • 作成日付近の診断書を保管する
  • 公証人の立ち合いや録画などで記録を残す

📌 専門家のひとこと:
「本人の意思で書かれたことを示す証拠が、のちの争いを防ぐカギになります。」

3. 内容が不明確・曖昧・矛盾してい

Q:「財産を家族で仲良く分けてください」は有効ですか?
→ 具体的な割合や財産の内容が不明確なため、無効になるリスクがあります。

  • 例:「不動産を長男に」→どの不動産か明記されていないと無効の恐れ
  • 抽象的な表現は解釈の違いを生みやすく、争いの元に

具体対策:

  • 財産は登記簿情報・口座番号・証券番号まで記載
  • 人物名もフルネームで書く

⚠️ よくあるNG例:

  • 「土地を妻に、建物を長男」←文が不完全で無効になる可能性あり

📌 専門家のひとこと:
「“誰に何をどう分けるか”は、曖昧にせず必ず書ききることが大切です。」

4. 法律に認められていない方式で作成している

Q:録音や動画だけの遺言は有効ですか?
→ 法律上の形式を満たしていないため、無効です。

  • 遺言には3つの方式(自筆・公正・秘密)しか認められていません。
  • ボイスレコーダーやビデオメッセージだけでは法的効力がありません。

具体対策:

  • 法定形式に従って書面で作成
  • 公証役場での作成が安心

📌 専門家のひとこと:
「気持ちだけでは届きません。形式を守ってこそ法的な効力が生まれます。」

5. 証人に不適格者を選んでしまった

Q:親族や友人でも証人になれる?
→ 一部は証人になれません。相続人やその配偶者などは不可です(民法974条)。

  • 公正証書遺言には2名以上の証人が必要
  • 相続人・その配偶者・未成年者・公証人の配偶者などはNG

具体対策:

  • 専門家(司法書士や行政書士)に依頼して証人を手配
  • 誰が適格・不適格かを確認してから依頼する

📌 専門家のひとこと:
「『信頼できる人』=『証人になれる人』とは限らない点に注意が必要です。」

✅ 無効を避けるためのチェックリスト

以下のチェックポイントをもとに、作成した遺言書を確認してみましょう。

🔲 日付・署名・押印が明確に記載されているか(曖昧な日付や署名漏れはNG)
🔲 財産が具体的に特定できるように記載されているか(例:不動産の地番、口座番号)
🔲 作成時の判断能力を証明できる資料(診断書・記録など)があるか
🔲 自筆証書・公正証書など、法的に有効な方式で作成されているか
🔲 公正証書遺言の場合、証人の資格要件を満たしているか(相続人や配偶者は不可)

まとめ|失敗しない遺言書づくり3つの心得

遺言書は、ただ“書けばよい”というものではありません。法律に沿った形式で、内容を明確に記し、トラブルの種を残さないことが大切です。

この記事で紹介したように、無効とされる典型ケースには共通する注意点があります。次の3つの心得を意識することで、遺言書の信頼性はぐっと高まります。

  1. 形式を守ること(署名・日付・押印・証人の資格など)
  2. 内容を具体的にすること(財産・受取人・分配方法の明記)
  3. 証拠を残すこと(診断書・録画・相談記録など)

あなたの“想い”を、確実に未来へ届けるために——。

万が一に備え、少しでも不安がある方は専門家への相談をおすすめします。 法律の知識が必要な場面では、司法書士・行政書士・弁護士に確認することで安心して進められます。

👉まずは無料相談:弁護士法人グループ「終活と相続のまどぐち」の身元保証